第46回日本理学療法学術大会の演題が無事採択されほっと一息。(Yamazaki,Sugiura お疲れ様)
http://www.secretariat.ne.jp/jpta46/
ここ数年、演題数は増えてきており2000演題から1500演題くらいに減らしたみたいで、採択率は72.2%。
今日は、第二回ニューロリハビリテーション学会学術集会でも話題になっていた再生医療について、まずは万能細胞について誰でも分かるように書いてみたいと思います。
再生医療
自然に再生できない組織や臓器を再生させ機能を回復させる医療
例えば、
トカゲ
しっぽは切れても再生する。
しかし、その中の骨までは再生しない。
イモリ
骨を切断されても3ヶ月すれば骨まで再生する。
目や心臓も同じ。
紙や爪が伸びるのも新陳代謝という再生が行われているからで筋トレをして筋肉が大きくなるのも細胞が増殖再生するからです。
では細胞とは何か?
細胞
人の体には200種類、60兆個あり、形態も寿命も様々。
皮膚は1ヶ月
腸は2~3日で生まれ変わる。
そして全ての細胞は受精卵という1つの細胞が分裂を繰り返してできたものです。
細胞が骨や神経や血液などの特定の細胞に変化することを「分化」という。
では「どの細胞になるのか」を決定づけるのは何なのか。
1989年、東京大学の湯島誠教授がアクチビンAというタンパク質の濃度がこれを決定づけていることを発見。
このように細胞を誘導する働きをもつタンパク質を総称してサイトカインと呼ぶ。
簡単に言えば、これで何にでもなれる細胞を入手できれば、特定の細胞を意図的に作れるのだ。
ES細胞
胚から培養されたどんな細胞にもなれる細胞。
iPS細胞
体細胞を取り出し培養させ4つの遺伝子(ES細胞の1万個の遺伝子→4つに限定)を導入した細胞
*京都大学の山中伸弥教授の発見。ノーベル賞の登竜門のラスカー賞を受賞。
*この発見はノーベル賞級と言われています。
http://www.yomiuri.co.jp/science/ips/news/ips20080815.htm
iPS細胞の課題
実際に臓器の形を作るまでには至っていない。
移植するとガン化してしまう可能性あり。
本当にES細胞と同じ働きをしているか不明。
現実的なのは、ハイブリット人工臓器
まとめ
iPS細胞はES細胞とは倫理的な制約や拒絶反応の心配が少ないため、アメリカをはじめ多くの国で猛烈な研究開発競争を始めている。
ちなみにiPS細胞は3万円くらい。
リハビリ分野ではこんな研究が
http://homepage3.nifty.com/cont/36sup26/p132-39.pdf 本望修先生
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