出会いと別れは多い職場だけど、たくさんの仲間がいて、僕は幸せだなと思います。
今日は転倒について。
高齢者における転倒は、国際的な社会問題であり、
65歳以上の高齢者の3人に1人は1年間に1回以上の転倒を経験している。
転倒は日中、室内で発生していることが多い。
転倒の因子はさまざま。
薬の副作用によって起こる転倒もかなり多い。数字はオッズ比
抗うつ薬 2.4
鎮静薬、筋弛緩薬 2.0
非ステロイド抗炎症薬 1.6
血管拡張薬 1.4
組み合わせで一番危険なのは、「利尿薬+非ステロイド性抗炎症薬+睡眠薬」17.8
環境整備もかなり重要。
転倒リスクの評価
カットオフ値はあんまりあてにしていませんが、唯一ある程度信頼できぞうなTUGの値をのせます。
(自分の病院のカットオフ値をだす必要性あり。)
TUG 13.5秒
色々、文献にカットオフ値とかでてるけど、全然あてになりまへん。
どんな運動をすればいいのかってよく患者様に聞かれるけど、システマティックレビューとかには、
グループによる複合的な運動介入、太極拳など、よく取り上げられてますね。
結局、自分で何かしようと努力している人は、転倒予防できているってことかな。
また、今、複数課題下での運動機能評価は人気で海外文献含めてかなり報告数が多い。
Stop Walking When Talking がそのきっかけの研究で、
ようは、歩行中に話かけられたとき、立ち止まってしまう高齢者はこの先、6ヶ月以内に転倒する可能性が高いということ。
後、評価しやすそうなのは、水の入ったコップを把持してTUGを行い、
通常のTUGと比較して4.5秒以上差がある場合は転倒リスクがあがるなど。
後は、何かに引っかかる場合、先行肢(1歩目)か後行肢(2歩目)かの研究では、
2歩目の後行肢の踵が引っかかりやすい。
その理由としては、
高齢者の踵のイメージがない。踵がボコッと突き出ているイメージがないみたい。
今、当院でも転倒の研究を行おうと思っているけど、容易でどの施設でも行えるような、評価、訓練を考えていきたい。
ちょっと前に、当院でも下記のトレーニングやってます。
どこの施設でもできると思います。
京大の転倒予防の論文、講演は面白い。
本
高齢者について勉強したいのであればオススメです。