Vol.56 2032年問題

先月、市内の通所リハビリのセラピスト中心の勉強会があって、グループディスカッションを行った際、衝撃的な質問を僕にしてきたセラピストがいた。

「CTとか見れば、麻痺の程度っておおよそ分かるんですか?」

ポカンと口が開いてしまった。

色々説明してあげて、最後にそのセラピストはこういった。

「通所リハビリしてると、全然情報ないんで・・」

これが現実なのだ。

昨日は脳卒中フォーラムが松阪で行われ、医療連携について話しあったのだが、結局、問題点は各職種が言いたい放題言って、解決策に関しての意見は全く出てこなかった。

まじなんとかして。

情報を電子化し、共有できる制度が必要。

こんなことないだろうか。

「脳の画像が見たいけど、分からない」
「絶対、麻痺ありそうだけど、既往歴についての記載が全くないからよく分からない」
などなど。

来年、医療保険、介護保険の同時改定が行われる。

今後のリハビリ業界にとって、とてつもなく大事だ。

そして、とうとう日本は世界で一番PTの数が多くなってしまった。

これは果たして良い事なのか?

今はまだ仕事はある。

しかし私が40歳を過ぎた頃から大変な問題がやってくる。

2032年=老人問題終了

2032年には高齢者は徐々に減っていく。

しかし、セラピストは増え続ける。(現状、年間1.2万人ずつ増えている。)

さあ、どんな事が想像できるでしょう。

高齢者に対するリハビリは割合的に減ります。(アメリカみたいに最低3時間リハビリができる環境は別だが・・)

http://www.it.mgmt.waseda.ac.jp/mi-tech/activity/student1/0131190.pdf
地域リハビリテーションにおける介護サービスの現状と将来に関する研究

高校生の療法士の受験率もここ最近、急落している。

リハビリもいずれは、確実に6年生となるだろう。

リハビリのバブル崩壊も近い。

先を見て、今やれることを。

どうか、素晴らしい同時改定でありますように。
心の底から願います。

この本に記載されていることを真似すると、残念ですが友達がいなくなるでしょう。
人のことなんて考えなくていい  って感じ。

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