トレッドミルの"歴史"
1800年代:"刑務所"に収監されている"犯罪者の矯正"のために導入した。
犯罪者の矯正→障害者の矯正へ。
使用用途は様々ですね。
実際、リハビリで使用する際に思うことは
""トレッドミル歩行訓練は平地歩行に転移するのか?""という問題。
トレッドミル歩行と平地歩行を比較した先行研究は多数あるが、
海外:
Ralston HJ (1960)
Strathy GM (1983)
Murray MP (1985)
Stolze H (1997)
White SC (1998)
日本:
久保晃(1991)
大塚圭(2001)
岡田誠(2004)
などなど。
よくある見解は
トレッドミル歩行で
""歩行率上昇""(重複歩時間短縮)
立脚・遊脚時間とも短縮。
しかし、""健常者""での報告だから・・・
量・頻度
狭スペースで直線のみで行える点は良い。
難易度 (ハーネスによる懸垂)
10~40%免荷が理想。
50%以上では踵接地が困難となる。
ちなみに
""免荷式歩行トレーニングのRCT(2006)""では
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16505299
結論:
BWSTTの歩行をしようが、トレッドミル以外の歩行訓練をしようが、結果的に、""歩行改善に特化""したリハビリを行えば歩行の予後には差がない。
速度設定
トレッドミル歩行は平地歩行より1.5倍速く知覚する。
平地歩行の70%速度に設定。
今日の1冊。矢篦原君がオススメしてくれた。
歩行のニューロリハビリテーション―歩行の再獲得をめざした理論と臨床/中澤 公孝
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