立冬
立ち上がり訓練をたくさんして、身体をあたため、
冬の寒さに打ち勝とう。
強引かな・・
冬は、在宅の高齢者においても"活動量"をなかなかあげれませんよね。
冬に衰弱する人が多い、理由の一つだと思います。
僕らも、外に出たくないと思います。
では"活動量"を在宅で向上するためには、どうしたらよいのでしょうか?
そんな内容の勉強会を当院で行いました。
情報としては、あえて退院前の回復期病棟での歩数と退院後の在宅での歩数のみとし、グループに分かれて考えてもらいました。
退院前 退院後
2251 → 1416
9257 → 4468
3429 → 1494
1615 → 1307
706 → 80
352 → 119
1075 → 830
881 → 724
細井,他:回復期リハビリテーション病棟入院患者の活動量の変化 –退院前後1ヶ月の活動量の比較- 理学療法科学,26(1),111-115.2011 より引用 (J-stageからPDFダウンロード可能)
結果
全員,歩数は低下しています。
(どこの回復期病棟でも当てはまるのではないでしょうか?)
では、退院後に歩数を"維持・向上"するためには、どうしたらいいでしょうか?
当院では下記意見がでました。
Activity Promotion project 主催勉強会のまとめ
グループ1
①環境面:退院後の生活を入院中から考える。家の環境をしっかりみてからリハビリを行う。
②家族指導:
③自主トレの定着化:リハビリでも積極的に自主トレを。
グループ2
①サービスの利用:通所リハ、訪問リハ。
②回復期で家族指導:介助方法など。
③環境設定:患者の在宅での役割を決める。(地位)
グループ3
①自主トレの定着:趣味の定着、家事などの役割も決める。
②家の導線の確保:住宅評価で確認。
グループ4
①自主トレの家族指導:自分でよくなりたいと思わないかぎりやらない。家族に危機感を伝える。
②役割を与える:病前からやっていたことを情報収集。
③サービスの利用:
グループ5
①動機づけの重要性:患者さんの個性に合わせて、デザイン。目標値を設定する。
②移動手段のゴール設定:早期に行う事により、より在宅の導線を意識
グループ6
①動機付け:歩数を目標値にあげることにより、病棟と密に連携をとれる。
②季節、天気での訓練メニューの変更:屋内で出来るメニューの確保。
③役割を与える:
考えることができていなかった個人の反省点として、
"季節"、もしくは"天候"によっても、自主トレメニューを"変更"しなくてはいけないと感じました。
"雨の日は、外に出れませんから自主トレはなしでいいですよ”のようにはいかないのです。
"雨の日は、外に出れないので、いつも1セットやる自主トレを2セットに増やしましょう"のように入院中から本人、家族様に指導していかなくちゃいけないですね。
"運動の動機付け"としては歩数計の使用は有用なため、病棟にも
"Aさんは3000歩目標です"
"Bさんは7000歩目標です"
みたいな形で、本人、家族、病棟、リハがうまくリンクできるツールになることを願う。
メンバーが100均で3種類の歩数計を買ってきてくれたみたいですし、
精度みながら、実用していこう。
本
「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書)/山鳥 重
¥798
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"分かる"とはどういうことか
最近、"感じる" , "わかる" のワードを良く使っている気がしていたけど、そもそも「わかる」って何?
って疑問をもったので読みました。
分かるためには「わからない何か」がなくてはなりません。「わからない何か」が自分のなかに立ち現れるからこそ「わかろう」とする心の動きも生まれるのです。
患者さんにもまず「わからない何か」を感じてもらわなければならない。
今週末は、東京でアロマ学会。
あー 鼻炎がひどい。
匂いの判別なんて、この状態じゃむり。