Vol.123 リハビリテーション分野における栄養

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養なくしてリハビリテーションなし  若林秀隆先生

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http://medicalfinder.jp/ejournal/1551102407.html?

12月11日に三重県で開催されたリハビリテーションと臨床栄養の勉強会の内容と今回新たに2012年9月のPTジャーナルの「栄養と理学療法」の論文を読んで新たに更新した。

みなさんどうだろうか?

私は、今まで点滴をされている方のリハビリをする際に、

"点滴入っているからいつもより負荷量を落とそう"

ぐらいの主観でしか考えられていなかったかもしれない。

栄養の患者に積極的にリハを行うことで、逆効果の可能性もあること、
に回復期病棟での患者さんは訓練時間も多く、適切な栄養管理必要である。

セラピストはもっと栄養管理について知る必要性があり、知識として非常に乏しい分野と思うのは私だけでしょうか?

栄養については、大学の授業のカリキュラムの中に入っていた覚えがない。

僕自身、血液データは意識していたものの、
一日に必要なエネルギーの計算や、
実際の濃厚流動食や点滴の中に含まれているカロリー、タンパク質、
摂取と消費エネルギーの関係に対する関心は低かったです。

ってことで今更ながら調べてみました。

濃厚流動食
CZHi       300ml 300Kcal 蛋白質 15g
PRONA     300ml 300Kcal 蛋白質 16.5g
MA8        300ml 300Kcal 蛋白質 12g
ニュートリート  200g 300Kcal 蛋白質 15g
インスロー     300ml 300Kcal 蛋白質 15g

点滴静脈注射
ソルデム3AG  500ml 150Kcal 蛋白質 0g
ツインパル   500ml 210Kcal 蛋白質 15g

"カロリーの低さ" にびっくり仰天ですよ。

そりゃー痩せてきますよね。
リハビリしたくないですよね。

栄養評価法として下記などがあるみたいです。

MNA(簡易栄養状態評価表)
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下記よりダウンロード可能。
http://www.mna-elderly.com/forms/mini/mna_mini_japanese.pdf

また、運動の消費カロリーの計算方法として、

エネルギー消費量(Kcal)=
1.05×体重(kg)×メッツ×運動時間(h)

つまり体重45kgの人が3メッツ程度の運動を1時間行うと、
1.05×45×3メッツ×1=145Kcal

摂取と消費のバランスを考えながら運動指導していかなければならない。

検査値として活用できるのは、CRP、アルブミン、ヘモグロビンの3項目。

CRPは5mg/dL 以上であれば、異化期と考えて筋力増強訓練は行なわない。

アルブミンは機能や生命予後指標としては有用。

ヘモグロビンは持久力低下の判断には有用。

その他、若林先生のHPから参考になった論文紹介。 

地域、老人ホーム、リハ施設における改訂版MNA-SFの妥当性
http://rehabnutrition.blogspot.com/2011/09/mna-sf-matthias-j.html

侵襲下でのリハ栄養管理の目標:維持か改善か
http://rehabnutrition.blogspot.com/2010/04/blog-post_26.html  

入院患者における廃用症候群の低栄養の病因は何か‐飢餓・侵襲・前悪液質
http://rehabnutrition.blogspot.com/2010/08/blog-post_19.html

侵襲時の筋トレの目安:CRP
http://rehabnutrition.blogspot.com/2010/12/crp.html

日本リハビリテーション栄養研究会  https://sites.google.com/site/rehabnutrition/

2012年7月時点で会員数は1300名強。PTの会員数は多い。

後は、まず栄養状態が①現状維持、②向上、③悪化 のどれに当てはまり、
後どのような経過をたどりそうなのかを意識することからはじめてみます。

担当患者のカンファレンスの際に、栄養に関してもPTから提案できるようになれればと思います。

栄養なくして笑顔なし
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