転倒予防のための評価などで使用されているバランス評価などのカットオフ値。
あまり信用しすぎのは"危険"だ。
SIGNAL勉強会で転倒予防のシンポジストをさせてもらう。
http://signal2011.web.fc2.com/SIGNAL_rihabiri_mian_qiang_hui/zui_xin_qing_bao/entori/2011/12/23_2012.2.19_di13hui_mian_qiang_hui.html
そのタイトルが「10・10」
主に評価について話す予定でいる。
10個の評価と10個のカットオフ値
① Functional Reach15㎝
② Timed Up &Go test14秒
③ Berg Balance Scale45点
④ Trail walking test 72秒
⑤ 棒反応テスト 25㎝
⑥ 立位ステッピングテスト17回
⑦ 片脚立位 5秒
⑧ タンデム立位30秒
⑨ 10m最速歩行時間 20秒
⑩ CS-30 15回
これらの評価で転倒の有無は分からない
ほとんどの転倒は、躓いたり、滑ったりするような急激な外乱刺激によって発生し、姿勢が乱れて基底面から重心が逸脱した時に、いかに素早く1歩を踏み出して体重が支持出来るかが重要である。
本当に必要な評価は何?
A:素早く手足が出る能力(敏捷)
B:踏みとどまる能力(筋力と静的バランス)
が重要です。
①、②、③、④、⑨、⑩:間接的な評価
⑤、⑥、⑦、⑧:直接的な評価
⑤:素早く手がでれば転倒は防げる。
⑥:素早く足がでれば転倒は防げる。
⑦:狭い基底面での保持能力があれば転倒は防げる。
⑧:狭い基底面での保持能力があれば転倒は防げる。
結論
転倒の危険因子はありすぎてリハビリの際にもこの訓練で転倒予防になっているのか不安になることがある。
しかも、転倒予防のアプローチ方法についての論文数は多いが、ややまと外れな報告も多い。(太極拳、フラダンスなどはエビデンスあるけど・・・)
*太極拳、フラダンスに参加する意欲と機能があれば、そりゃ転倒しないでしょ。と思ってしまう。
難しいことはシンプルに考える。
一度、原点に戻って考えてみると非常にシンプルなことに気がつく。
オススメ本
高齢者の転倒について興味があるのであればこの本はオススメします。
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