早川書房
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ミラーニューロンは、自分でサッカーボールを蹴ったときにも、ボールが蹴られるのを見たときにも、ボールが蹴られる音を聞いたときにも、果ては「蹴る」という単語を発したり、聞いたりしただけでも、すべて同じように発火する。人間は本能的に模倣欲求が備わっているという。臨床中、工夫するところはありそうだ。
一昨日は第75回七栗リハビリテーションセミナーに行ってきました。
「身体性を基盤とするリハビリテーション治療戦略の展開」
東北大学大学院医工学研究科 リハビリテーション医工学分野 教授 出江伸一 先生
学んだポイント
① 意味(目的)のある行動を模倣させることは重要。
② 幻視痛は随意運動感覚がある方が幻視痛の減少は大きい。表在感覚よりも深部感覚に関連した痛みは軽減しやすい。
①
臨床場面でも言葉で説明するよりジェスチャーを使用した方が患者理解が良いことを経験する。意味、目標を決めることは重要でただ単に動かしてもらうのではなく、ターゲットをつくって動かしてもらう。動作を見せることも効果あり。
しかしどこまで運動イメージの効果があるのか?RCTでもあまり効果はないと報告していたり、適応はかなり限られるのではないでしょうか。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21515905
脳卒中患者に対する運動イメージによるメンタルプラクティスの効果(RCT)
結果は発症6カ月以内の脳卒中患者に対しては運動イメージは運動回復を促進しない。
②
幻視痛の患者を経験したことがないのでなんとも言えないが、下記の報告などがある。ミラーセラピーよりも模倣運動の方が良い場合もあるが、快適範囲と速度を各個人に合わせて設定することが重要。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18463143
ミラーセラピーは幻視痛の求心路遮断性疼痛を緩和
幻視痛は随意運動感覚がある方が幻視痛の減少は大きい。表在感覚よりも深部感覚に関連した痛みは軽減しやすい。
幻視痛について書かれているラマチャンドランの本。
この本は患者目線で書かれているので分かりやすい。
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-03-25)
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昨日は、
第4回藤田リハビリテーション関連施設臨床研究会2012が開催されました。
後輩の山﨑君の発表も無事に成功。
ホント、お疲れ様。
今回、参加者が多かった。
その数、350人。
関連施設の報告も年々レベルが高くなってきている。
高価な機器を使わなくても患者に直結する研究を行なっていきたいと切に思う。
そして今日は、後輩の福谷君と真面目なお話とサーフィンと温泉に行ってきました。
彼はきっと大物になるでしょう。
鳥羽本浦温泉 湯元旅館
サン浦島・悠季の里からの一枚。