鳥のように空を飛べたら転倒なんて気にしなくていいのになー。転倒予防医学研究会第8回研究集会の中でも子どもの転倒(6~7歳)を危惧する発表があった。元々、私達の祖先は木の上で生活していた。手・足も摩擦皮膚であり、ものを掴むのに適している。進化の中で、地面におり、裸足から履物をはくようになった。この履物も下駄、草履から靴へと変わり、安全性からか今や裸足で走り回る子供たちはめっきり見なくなった。足の細長化とともに足の指が地面につかない「浮き指」と言われる現象がおきている。これからますます歩かない子供は増えてくる。子供に裸足で土のぬくもりを感じさせてあげなくてはいけない。このANAのポスター好きだなー。
以下の本を紹介。
足下の革命。
足をみる視点がユニークでセンスを感じるオススメの一冊。
足の裏からみた体。
講談社
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裸足の素晴らしさを解説してくれている。
伝えたかったことは「どの段階で転倒がおきた?もしくは起こる可能性があるかを真剣に考えること」
躓く(イベント)前か、躓いた(イベント)後の問題かをまず2つに大別し、そこから視覚、体性感覚、脳、筋力、敏捷性などに分けてどこに問題があるのかを考えてもらった。
特に視覚障害の患者さんは非常に多く、白内障、緑内障などの方がどんな世界をみているのかはいかにその立場になって考えてあげられるかが大事だと思う。蛍光緑は見えやすいみたいですよ。
在宅での階段や廊下の照明はワット数が小さく暗い場合が多い。日中だけでなく、夜間のことも考えアドバイスできないといけません。
後は骨折荷重(骨密度)なども知っておくとよいと思います。
高齢者は若年者の1/3の力(ニュートン)で骨折します。
高齢者の骨折荷重 2000~3500N
若年者の骨折荷重 7200N
以前書いた記事はこちら
http://ameblo.jp/nolook7/entry-11145211113.html 転倒予防のための評価
http://ameblo.jp/nolook7/
entry-10814318719.html 転倒