記憶の定着性を示す「ラーニングピラミッド」において頂点に「講義を聴く」、底辺に「他の人に教える」が配されており、このことをセラピストに当てはめてみると、頂点は「勉強会に参加する」、底辺に「患者に実践する」となる。さらに患者に当てはめてみると、頂点に「セラピストの説明を聴く」、底辺に「他の患者に教える」。つまり受動的から能動的に動くことが重要なことが分かる。「他人に実践する」ためには知識・技術が必要だ。患者を目の前にして運動から私達は目で見て、触って評価し問題点を抽出していく。しかしながら運動の下に何倍もの情報が隠されている(下記写真は岐阜脳卒中リハ研究会の坪井氏の勉強会画像から引用)。
最近、患者さんを見る前に、いかにカルテや画像をみて背景因子や機能予後などを予測できるかが大切だと感じている。昨今は医療連携も整いつつあり、多くの情報が転院先の病院に送られておく。しっかり確認しよう。
当院で11月末に
「大腿骨頚部骨折患者のリハビリテーションの再考」というタイトルで基礎から応用までの勉強会を開催することを決めた。
Blogで少しずつ共有していきたいと思います。
今日、臨床中、後輩から質問をうけた内容から
「骨粗鬆症はレントゲンでどう写るのか?」
調べてみるとこの良書の中にも答えはありました。
メジカルビュー社
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骨の中は柔らかい。
固い=白
柔らかい=黒
に写るので、 下記のように(左から右に移るに従い骨粗鬆症は重度)スカスカな骨ほどコントラストの低いX線像(黒っぽい)となる。
大腿骨の場合は、Singhの分類(1977)で骨梁の消失具合をみると骨粗鬆症の程度が大体分かります。
グレードⅠ~Ⅵまであり、Ⅰが重度、Ⅵが正常。
今日、色々な患者の大腿骨を見てみたけど既往歴に骨粗鬆症と書かれているが、骨梁は正常な人も多くいた。
骨粗鬆症の程度で骨に突き刺すネジなどの固定性や支持強度に影響を与えるため、とっても重要です。
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