Vol.202 リハビリテーション分野におけるパーキンソン病の再考③

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国といえば アートの島”直島”の「地中美術館」「四国八十八箇所」を巡拝したい。四国八十八箇所はすべてを回ると、その距離は1200km~1400kmという距離となる。昔は移動手段が徒歩以外になかったことからかなりの労力であったことは間違いない。調べてみると回る順番には順番通りに回る「順打ち」、逆回りにまわる「逆打ち」、さらにこれらの順番にとらわれることなく回る「乱れ打ち」というものもあるみたいだ。僕ならゆっくり順番通りに進みたい。良い方向に進むのであれば問題ないがパーキンソン病緩徐進行性でありゆっくり悪くなってしまう。決して逆方向には進めない難しい病気である。

大徴候についてまとめます。
学生時代、国家試験前に勉強したため、ほとんどの人が四大徴候は何か答えれるが、どうしてこれらの徴候が起こるのか説明できる人は少ないと思う。

① 無動
② 振戦
③ 筋固縮
④ 姿勢保持障害

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上図の①、②、③、④は発源場所を示す。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10899204  元文献
J Neurophysiol. 2000 Jul;84(1):289-300.
Excitatory cortical inputs to pallidal neurons via the subthalamic nucleus in the monkey.Nambu A, Tokuno H, Hamada I, Kita H, Imanishi M, Akazawa T, Ikeuchi Y, Hasegawa N.

①無動
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運動の減少と運動の遅さの両方が含まれる。
仮面顔貌、すくみ足、嚥下障害、眼球運動障害、小刻み歩行、腕振りの減少などもあてはまる。

考えられるメカニズム
前頭葉機能の活動が低下するからと考えられている。
黒質線条体ニューロンの変性脱落により大脳皮質→基底核→視床大脳皮質(前頭葉など)のループ機能は低下する。

②振戦
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安静時4~5Hz程度のpill-rolling temor(丸薬丸め運動)。

考えられるメカニズム
視床下核淡蒼球外節との相互連絡が重要な役割を果たしていると言われているが・・・はっきりとは分かっていない。

③筋固縮
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筋トーヌスの亢進には痙縮と固縮があるが、伸展・屈曲ともに抵抗を感じるのが固縮(鉛管と歯車)である。
下肢では鉛管状固縮であることが多い。
Gagen halten(検査を意識すると抵抗が著しく強くなるもの)には判別注意。
4大徴候のうち最もL-ドーパの効果の高い徴候である。

考えられるメカニズム
α運動ニューロンの興奮性の亢進によると考えられている。
(仮説として大脳基底核からの下降性投射が脚橋被蓋核や巨大細胞性網様核で中継され網様体脊髄路を介し抑制性のIb介在ニューロンを抑制するため)

④姿勢保持障害
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バランスを崩しそうになったときに倒れないようにするための反射が弱くなること。
丸太のように一歩も出ずに倒れてしまうこともある。

考えられるメカニズム
脳幹の脚橋被蓋核への抑制作用が関与しているとされている。

主にパーキンソン病、本態性振戦について書かれている一般書。
「ふるえ」が気になったら読むといいが、新しい発見は少なかった。

次回は、なぜパーキンソン病患者は学習を阻害されるのかについてまとめます。