明日は各地でホワイトクリスマスとなる予報である。カップルにとっては印象的な一日となるが、高齢者にとっては・・・。雪が降ると、①外出を控えるので活動量が低下する、②転倒者が増加するといった研究報告がある。パーキンソン病患者の興味深い報告として歩行中の転倒はHoehn-Yahrの重症度分類があがるにつれて意外かと思われるが下がるのだ。勿論、歩く頻度が減少することも考えられるが、動作の切り替え時による転倒の割合が徐々に増えていく。「イエス・キリスト様。明日は個に見合った雪の調整をお願いします」。
パーキンソン病の評価を共有します。
① Hoehn-Yahrの重症度分類
② UPDRS(unified Parkinson's disease rating scale)
③ PDQ-39(Parkinson's disease questionnaire)
*②と③は信頼性および妥当性も検討されたものである。ヤールの分類は非常に大雑把な評価ですので、あまりオススメはしません。
みんな知っているⅠ~Ⅴ度の5段階評価。
利点:簡便
欠点:歩行能力に重きがおかれすぎている。薬物効果の変化を検討するには適さない。
UPDRSの評価法はこちらからダウンロード
4つの項目から構成される。
1:精神機能・行動および気分(4項目)
2:日常生活動作(13項目)
3:運動能力(14項目)
4:治療の合併症
0~4点の5段階評価で点数が高いほど重症となる。
利点:詳細な評価可能
欠点:時間を要す。
http://ci.nii.ac.jp/naid/10011215119
日本人におけるParkinson's Disease Questionnaire-39 (PDQ-39)の信頼評価.
39項目の生活に関するアンケートを行い、過去1ヶ月について5段階(全くなかった~いつもあった)で答える評価。
質問は可動性、日常生活活動、情緒的健康、恥辱(ちじょく)、社会的支え、認知、コミュニケーション、身体的不快感などから構成される。
抜粋すると
Q1 「趣味活動を行なうのに支障を感じましたか?」
Q8「外出の際に、付き添いは必要でしたか?」
Q14「字を書くのに苦労しましたか?」
Q22「自分の将来が不安になりましたか?」
Q32「記憶力が悪くなったと感じましたか?」
利点:QOLの高い評価。
欠点:軽度障害の方でないと評価不可能。
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年賀状書きはじめましたよ。
"便利"の中にも忘れてはいけない重みを大切にしていきたい。