Vol.210 リハビリテーション分野における認知症の評価とは?

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知症高齢者数は2025年には65歳以上の約10人に1人が認知症になると推測されている。回復期リハビリテーション病棟においても認知症高齢者は増加傾向にある。認知症高齢者の増加に伴い、認知症に対する評価やアプローチが必要とされている。わが国では認知症のスクリーニング検査として、改訂長谷川式簡易知能検査(以下:HDS-R)、Mini Mental State Examination(以下:MMSE)がよく用いられている。

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しかしながら、この評価で認知症って判断していいんでしょうか?

家族にリハビリ状況を説明する際にも、「紙面上の簡単な検査をさせていただいたところ、認知症と判断されました。」みたいなことを言うことってあると思うんですけど、家族からしてみれば「????」です。

そこで当院,S氏が研究している行動観察尺度をご紹介をさせていただきます。

行動観察尺度日常生活における言動や態度、作業遂行能力など行動面の観察から、高齢者の知的機能を判断しようとするものである。認知尺度に比べると大まかな判定ですが、言語機能に左右されないため、客観的に認知症の程度を捉えられる利点や、課題や質問を浴びせて被検者に負担を与えることがない点、教育歴の影響を受けない点などで優れています。

簡単に言えば、日々の生活の中の行動から認知症を判断していくことになります。

これなら、家族に説明する際にも、説明がしやすく分かりやすいですよね。

これからは質問式と観察式の評価をを組み合わせて判断していくことになってくことでしょう。

主な行動観察尺度

N-Mスケール
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Clinical Dementia Rating(CDR)
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Functional Assessment Staging(FAST)

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参考までに

http://ja.wikipedia.org/wiki/認知症 wikipedia

http://kaigo.moo.jp/page046.html 認知症 評価スケールの基礎知識 [NMスケール編]

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