タイへの派遣が決まったとき、「タイの理学療法って?」と思い、インターネットで調べてみるが日本語で書かれた有益なページはなかなか見つからなかった。これまで海外の理学療法が大きく特集されたのがPTジャーナルの「特集 アジアの理学療法 2008年5月」,「特集 WCPT 2008年3月」かと思われる。先日発行されたJPTA NEWS No.282 APRIL 2013の中にも「海外の理学療法士事情はどうやったらわかるの?」というTOPICが掲載されていた。アジア(タイ、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン)を中心にまとめていきたいと思う。
タイ
面積:日本の1.4倍
人口:約6283万人(2006年)
首都:バンコク タイ人は「グルンテープ」と呼ぶ。
民族:大多数がタイ族、その他、華僑、マレー族、山岳少数民族等
言語:タイ語
宗教:仏教95%、イスラム教4%
通貨:バーツ(100円で約35バーツ)
主要貿易品目:輸出:コンピューター、自動車・部品、集積回路、天然ゴム、米、鶏肉
輸入:原油、協会・部品、電気機械・部品、化学製品
海外の理学療法士事情として知るためには、まず世界理学療法連盟(WCPT)へアクセスしWCPT member organisationsをクリックすれば、各国の以下の項目について簡単に知ることができる。
①各協会の会員数
②実際に働いている数(推定)
③男女比
④養成校の数
⑤理学療法士の業務範囲
⑥生涯学習プログラム
タイでは
http://www.wcpt.org/node/25472/cds
①6702人(2011年)
②1220人(2011年)
③不明 (日本は男性1に対して女性0.71)
④14校(日本は247校)
⑤特徴的なことは直接診療(ダイレクトアクセス)が可能で診断できること(日本のページでは評価と治療のみ書かれている)。
⑥5年毎に免許の更新が義務化。
タイの医療事情
医療体制
一次医療:区レベルのプライマリケアユニット
二次医療:群レベル
三次医療:県レベルの地域病院(ベッド数不足、病院へのアクセス困難)
医療保険制度
30バーツ医療制度(国民皆保険としての特徴をもつ)
しかしながら、理学療法科が設置されている三次医療機関の利用に制約が生じており、リハビリを受けられない場合も多い。
伝統医療を取り入れた理学療法
タイマッサージを理学療法に適正化して取り入れる働きがある。
理学療法の対象疾患
日本とほぼ同様。
地域リハビリテーション
元々は富裕層が個人的に理学療法士と契約を結んでいた。
2005年から区レベルから健康増進、疾病予防、運動機能回復の活動を支援する制度を開始。
これにより群レベルの二次医療機関にも理学療法士を雇用する動きがみられ始める。
CBR(community-based rehabilitation)も展開されている。
今後の課題
高齢化(2025年には65歳以上が14.9%に達する見込み)
本
ACPT加盟国の理学療法について書かれている。
GW
2日間で小学・中学・高校の友達に沢山会えた。
みんな何も変わっていない。
笑ったなー。
いつまでもこの感覚は大切にしたい。