中央公論新社
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バンコクにいると分からないがタイは先進国以上の速さで進む高齢化が早急の課題となっている(2010年:高齢化率12.9%)。総人口に占める65歳以上の割合が7%以上を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」といわれており、日本では1970年から1994年の24年間で高齢化社会から高齢社会に移行したのに対して、タイでは2001年から2024年の23年間で高齢社会に達する見込みである。タイで問題視されているのは、先進国並みの経済発展を遂げる前に、先進国並みの高齢化に直面している点である。藻谷浩介著の""デフレの正体 経済は「人口の波」で動く""でも述べられているが、人口ボーナスと経済はセットで動く。人口ボーナスとは子供と高齢者の数に比べ、働く世代(15~64歳)の割合を表し、人口ボーナス期とは働く人口が、それ以外の人口の2倍以上ある状態を指す。人口ボーナス期が長い程、経済成長すると言われているが、タイでは人口ボーナス期が2015年に終了する見込みである。
①アジアの高齢化
表は「高齢化社会」から「高齢社会」までにかかる年数を表している。シンガポール、韓国、タイと続く。どの国でも少子高齢化問題が挙げられる。高齢化の先には貧困や孤独死、自殺の増加など次なる問題も待ち構えている。
②人口ピラミッド
日本
タイ
タイの人口ピラミッドは若年層を中心とした「富士山型」から中年層が多い「釣鐘型」へすでに変化しており,今後は,高齢者層が厚い「つぼ型」に移行すると予想されている。日本はすでに「つぼ型」。
③人口ピラミッド
今後のアジアの市場としては、人口ボーナス期だけで考えると、インドネシア、マレーシア、インド、フィリピンあたりでしょうか。タイだけではなく、その他のアジア諸国でも2015~2020年に同じような問題に直面する可能性があります。
④出生率と平均寿命
タイの合計特殊出生率も深刻的である。30年前は3.92なのに対して2010年は1.63と低下が著しい。これは女性の社会的地位が高くなったことなどが挙げられる。平均寿命は医療技術の向上とともに70歳を超えている。
タイ料理
中国の海南島出身者が作ったのが始まり。タイだけでなく香港や中国南方、シンガポールなどでも広く愛される料理である。辛い料理があまり得意ではない僕はほぼ毎日食べている。大体40~50バーツ。1バーツは3円なので,120~150円くらいです。
タイ風ラーメンとして知られている。町を歩けば屋台などで多く見かけます。麺、スープの有無、具の種類を選べます。大体50バーツ前後でしょうか。日本円で150円くらいです。
③パッタイ(タイ風焼きそば)
タイで作られる焼きそばのことである。米粉でできたやや太めのビーフンを使用して作る。パッは「炒める」、タイはタイ王国でタイの炒め物ということです。大体40~45バーツで日本円で120~135円くらいです。
次回はタイにおける高齢化問題の対策についてまとめます。