Vol.255 高齢化問題に対する対策 タイの医療保障制度と年金制度 タイで働く理学療法士

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ッドがない=医療資源がないことを意味する。少し古いデータだが、日本と比較しても分かるようにタイの医療資源は厳しい状態が続いている。さらにバンコク以外の地方では特に厳しい状況だ。タイの平均入院期間は5日前後、医師数は0.5/1000人(日本:2006年:2.1/1000人)、看護師数は1.5/1000人(日本:2006年:9.4/1000人)。日本と比較すると、およそ1/5~1/10の差だ。このことからも何らかの障害をもったまま在宅で生活しなければならないことが推察される。しかもタイでは地域によって差はあるが、親の世話をするのは家族が当たり前で、主介護者は末っ子の娘となることが多い。少子化問題の中で、老老介護も増えていくことが予想される。限られた資源の中で効率的にサービスを届けることが課題である。今回はタイの医療保障制度と年金制度についてまとめます。

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① タイの医療保障制度

公的な医療保障制度は次の3つに大きく分けられる。

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① 公務員
② 民間被用者
③ その他

 現在では、日本と同様な国民皆医療制度を採用しているが、公務員以外は受療可能医療機関は決まっているので、大変混み合い、最低限の医療しか受けられていない場合も多いので市販薬に頼る傾向にある。富裕層はこの他、民間医療保険で対応しており、富裕層と貧困層の差は依然大きい。

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先週は病院見学があり、私達が病気になった際にお世話になるバムルンラード病院を訪れたが、最新の設備に驚いた(上写真)。日系企業の駐在員も利用することが多い病院なので、日本人専用のカウンターや通訳もいる。JICAボランティア隊員も上限はあるが、原則キャッシュレスでこの病院で診察を受けられる。タイの富裕層はこのような病院を利用するみたいだ。

②タイの年金制度

年金制度も大きく3つに分けられる。退職後に年金だけで生活するのは厳しく、今の制度では格差もあるといえる。

①公務員

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支給開始年齢
勤続年数25年以上の退職者、又は、勤続年数10年以上かつ50歳以上の退職者

保険率
1階部分:なし
2階部分:報酬に対して賦課(被保険者3%、政府5%)

基本受給額
1階部分:最終5年間の平均報酬月額に1年の勤続年数につき2%を乗じて算定(最大70%)
2階部分:保険料に運用利息を加えた額を一時金として支給

加入者
約120万人(2011年)

受給者
約42万人(2010年)

制度の概要
全額税負担の報酬比例年金を支給する1階部分と保険料に基づく貯蓄制度である2階部分に分かれている。

②民間被用者

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支給開始年齢
55歳

保険率
1,650 – 15,000バーツの月額報酬に対して賦課  被保険者3%、事業主3%

基本受給額
最終5年間の平均報酬月額に、保険料納付15年で20%、その後の1年の保険料納付年数に1.5%を加えた率を乗じて算定

加入者
約970万人(2010年)※労働力人口のおおよそ4分の1

受給者
ー(2014年に初めて受給者が出る)

制度の概要
保険料に基づく報酬比例年金を支給する1階部分のみ。

③その他

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支給開始年齢
60歳

保険率
全額国負担

基本受給額
600バーツ(60-69歳)
700バーツ(70-79歳)
800バーツ(80-89歳)
1,000バーツ(90歳以上)

加入者

受給者
約570万人(2011年)

制度の概要
60歳以上の被用者年金受給者でない者には、年齢に応じて月額600~1,000バーツが支給される。

今後の就労にも関係してくることだが、タイの一日の最低賃金は現在300バーツ(日本円で900円程度)。これでもここ数年で100,200,300バーツと急激に増えている。そのため、今までバンコクまで働きに来ていた労働者も地方でも1日300バーツ稼げるわけだからわざわざバンコクまで働きにいかなくなる。そうなると益々、経済発展は滞ることが予想できる。
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参考資料

タイの医療制度とその格差問題
http://kuin.jp/chuma/04field/04PDF/805Chapter5Nozawa.pdf

タイ王国における社会保障制度に関する調査
http://www.jica.go.jp/activities/schemes/finance_co/approach/pdf/thai.pdf

タイの高齢者事情と今後の課題
http://www.ilcjapan.org/chojuGIJ/pdf/12_02_4.pdf#search=’タイ+理学療法士’

次回は、CTOP(シートップ)と言われる「コミュニティにおける高齢者向け保健医療・福祉サービスの統合型モデル形成プロジェクト」を紹介します。

写真

“”ワット・アルンを見つめる僧侶””

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