高層ビルが林立し、日本と変わらないバンコク。もはや発展途上国ではなく中進国として位置づけられ、アジアのお手本になりつつある。そんなタイにも格差社会から街には物乞いが多く存在する。今は分からないが、数年前までは特に都会と地方では格差が大きく地方に暮らす人(特に障害者)などは都会に出てこないと稼げない時代だったこともある。
私もバンコクに来てからほぼ毎日、物乞いに遭遇する。歩道橋の前にいる親子、手足のない大人、楽器を演奏する少年、昨日もお店でご飯を食べていたが2時間くらいで3人の物乞いが私達のテーブルに来てお金を恵んでくれと頼みにくる。この時、私はお金をあげるべきなのか考えてしまう。タイ仏教ではタンブン「徳を積む」があるので、タイ人の客は、逆に""お金を恵む機会をもらった""と考えているのか、お金を恵む光景を目にする。逆にお金をもらう側も、言い方は悪いが""もらって当たり前だ""の表情だ。稼ぎもまずまずのようだが、その裏には物乞いをビジネスとして利用する闇の組織が存在しているみたいだ。
本
青年海外協力隊の同期隊員のカツロウ君に一冊の本を紹介して頂いたので読ませてもらった。
タイでの物乞いをまとめると
① カンボジア人が多い(タイ語で話しかけても分からない)。
② 闇の組織が車で送迎している。
③ 稼ぎの60%程度が闇の組織に支払われる。
④ 闇の組織は警察や店にお金を払っている(そうすれば警察も店も文句はいらない)。
⑤ 地方に仕送りをしている人もいる。
⑥ インドと同様に5歳以下の手足を故意に切断し物乞いをさせることもある。
記事に出てくる写真は以下より引用しています。
http://www.afpbb.com/articles/-/2918412?pid=10038950
http://blog.reset.noor.jp/?month=200710