Vol.283 マレーシアのリハビリテーションの特徴 タイで働く理学療法士

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レーシアは2020年に先進国入りを目指しており成長著しい国である。HealthFact2013によればマレーシア国内の公立病院で働く理学療法士は1000名程度(WCPTの情報では410名だが・・)で作業療法士は800名らしい。今回はJICAOVの協力もあり、マレーシアの公立病院のリハビリテーション室を見学をすることができた。タイよりも「モノ」に関してはかなり充実している印象を受けた。それに療法士のレベルが追いついているのかは今回の調査では分からなかったので今後の課題としたい。

医療制度

マレーシアには国による医療保険制度が存在しない。しかしながら、国立・公立病院では収入のほとんどが国からの補助金で賄われており、診療費 RM1(約30円)、入院費1日RM3(約90円)等非常に安価に医療を受けることができる。

一方、民間病院は比較的高額であり、基本的には中間層や富裕層または外国人が利用している。日本のように診療報酬点数表に基づいて計算されるような診療報酬の仕組みはなく、自由診療の形になっており、患者は全額負担となる。また民間病院の医師は自由に診療費等を決定 できる。ただし政府は民間病院が請求できる金額の上限を設定しており、過度に高額な請求を行わないように規制している。

参考資料

http://www.malaysianheart.org/files/526dc23a78fa1.pdf

高齢化


これからやってくる高齢化問題。まだ5%程度なんですね。2040年に11.4%となる見込み。

月額平均収入

民族差はありますが、15-20万円程度です。タイと比べたら3倍くらい多い。

理学療法



PTジャーナル(2008年5月)によるとマレーシアの理学療法の始まりは、1950年代に設立されたクワラルンプール総合病院のリハビリテーション部であると言われている。当初は外国人理学療法士や外国で学んできたマレーシア人の理学療法士によって、リハビリテーションが提供されていたようだ。現在は20個程度の養成校があり、療法士の数は増加している。国家試験はなく、卒業すれば理学療法士として働ける。「開業権」はあるというより、「開業」に関する法律上の規約がないようだ。50人程度が開業している。

マレーシアの理学療法士協会HPはあるが、非常に薄い内容で調べたいこともたいてい書かれていない(以下URL)。

http://www.mpa.net.my/main.php

ちなみにWCPTのHPでも、詳細な情報は見ることができない。

http://www.wcpt.org/node/25714

公立病院見学

http://hselayang.moh.gov.my/en/

クワラルンプールのKLセントラルからタクシーで30分のところに位置するSelayang Hospital(JICAボランティアOV 作業療法士 原さんの任地)を見学させていただきました。疾患によりいくつかのユニットがあり、1つの部屋でなく、小規模なリハビリテーション室がたくさんあった。「モノ」は揃っているマレーシア。英語が通じるので、世界の最新情報へのアクセスが容易であり、日本より急成長する可能性は感じる。まだ国内の修士・博士課程の数は少ない。

リハビリテーション室


水治療法(プール)

小児

小児 精神疾患

スプリント

実際に作製してくれた。

園芸療法

ホームエクササイズ資料

私が驚いたのは良性発作性頭位めまい症(BPPV)に関するものがあったこ。アメリカやオーストラリアでは、前庭リハビリテーションは積極的に行なわれていますが、日本はまだまだ遅れている分野であると思います(PT学会では数年前から取りあげられてはいるが)。まさか、マレーシアの公立病院でBPPVのリハビリテーションが行なわれているとは驚きでした。

おまけ

クワラルンプールで見つけたトイレ。マレーシアのトイレのウォッシュレットはタイと同じピストルタイプでなく、蛇口タイプで水量を調整する。タイ式が一番良い。

本を出版しました!!

「日本人」で生まれた時点で、おみくじなら、大吉を引いたようなものだ。一方で、「このまま日本にいて大丈夫なのか?」とも、タイの成長スピードを肌で感じて思った。この本を通じて、凡人の岩田ができるなら、自分にも何か出来るはずだ、やってみようと行動に結びついてくれたら大変嬉しい。 岩田でも出来たことは、皆さんなら、もっと出来る!!