Vol.298 ALS Ice Bucket Challengeから学ぶ タイで働く理学療法士

ALS Ice Bucket Challenge が世間を騒がしている。

賛否両論あるが、私は一番最初に行動をとった人間を称えるべきだと思う。TEDの中でも有名な「社会運動はどうやって起こすか」でもあるように数字の0と1では天と地の差があることを以前学んだ。1人で終わってしまえば、「バカなことをやっているな」で終わってしまったかもしれないが、発案者の提案をみんながフォローしたことと、アメリカらしい取組みで一気に全世界に広まった。日本ではメディアが表面的な部分しか取りあげていないため、「一部の芸能人が氷水をかぶっている」ことしか一般人には伝わっていないかもしれないが、少なくともALS(筋萎縮性側索硬化症)という言葉をこの取組みで初めて覚えた人もいると思う。そして、決してALS患者はみんなから同情を寄せてもらいたいわけじゃないことも忘れてはいけないと思う。

ALSの話しではないが、この動画をみて納得する部分がいくつかあった。障害者を少なからず「感動」の対象として見ていること。手がない小さな子が口にペンをくわえて絵を書いたり、義足で子供が走ったりすることを見ることで、私達は、「自分の人生は最悪だけど、下には下がいる。彼らよりましだ」とどこかで思っているのかもしれません。もし私達が「彼ら」だったらどうしますか?障害を特別視せず普通だとみんなが思う世界。大切な視点を学ばせていただきました。ALS Ice Bucket ChallengeをALS患者自身はどのように思っているのだろうか。ただただ「同情」をして欲しいのだろうか?患者自身のメッセージをメディアはもっと伝えるべきだ。

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ALS Ice Bucket Challengeが日本でも認知度が高まりはじめた時から、在庫切れとなっておりKindleでしか購入できないものもあります。

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