Vol.299 アジア進出した介護サービス事業者は成功? タイで働く理学療法士

以前の記事で若者の海外旅行離れが深刻化していると書いたが、海外で暮らす日本人は約126万人と毎年、右肩上がりである。アメリカが全体の33%を占め約42万人、タイは約6万人の日本人が暮らしている。前年比から10%以上の増加率はカンボジア、ペルー、シンガポール、ネパール、インドネシア、インドと特にアジアに多い(中国は約10%低下)。つまり旅行者は減っていても、海外に進出する企業の駐在員は増加しているということだ。アジアでも高齢化が進むにつれ介護分野で、日本式の介護サービスの海外進出も徐々に増えてきているデータによると、入所施設が多く、次に訪問介護、福祉用具の販売、人材教育の順となる。しかし大きく成功している事例をなかなか聞かないのは何か理由があるのだろうか?日本のサービスをそのまま当てはめるのは難しいのかもしれない。

えたいこと
① 結局は富裕層向けの市場であるため高齢者数が増えたからといって市場拡大にはつながらない
② 各国の社会保障制度があるなかで、日本のシステムをそのまま展開しても馴染めない。
③ 優秀な人材確保が難しい。

株式会社リエイさんの進出例
https://www.jetro.go.jp/industry/service/interview/pdf/others_riei_jp.pdf

上記の③の対応策として、リエイさんは、日本でいう介護士の育成までも行う医療関連の専門学校(THANARA ACADAMY)を2014年から運営し、介護人材育成を目指している。そこの卒業生を、運営する入所施設に就職されることができれば、質は担保されるはずだ。入居施設の価格は1ヶ月75,000バーツ、訪問介護は1日1,000 バーツ。ちなみにタイ人の月収平均は13,000バーツ。

JUKOUKAI NURSING HOME
http://www.jukokai2011.com/

月17.000バーツが基本料であるが、おそらく50,000バーツ程度はかかるのではないか。

星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)
星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)

posted with amazlet at 14.08.29
原田 マハ
実業之日本社 (2013-10-04)
売り上げランキング: 29,839

原田マハさんは人間力が高い方なんだろうなと毎回感じてしまう。
温かさをありがとうございます。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事