Vol.303 老後はタイでロングステイ タイで働く理学療法士
現代タイ動向〈2006‐2008〉
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定年後は南の楽園でのんびりとと思っている日本人はストレス社会の反動からか多い。毎年、ロングステイ先の人気ランキングで上位にはいるのがタイである(バンコク・チェンマイ)。チェンマイだけで駐在員を含めて4000人、冬は冬季ステイを含めると8000人の日本人が滞在しているようだ(上野 2013)。私も苦手なタイ料理が今頃になって美味しく感じてきたこともあり、老後はタイの選択肢もなしではないかなと思っている。さらにタイのロングステイ日本人を扱った研究では、日本にいる高齢者よりも生きがいを感じている割合が高いことが分かっている。

さらに温暖な気候で持病が治った人も存在するというから驚きである。しかし勿論問題もある。先日まで私の活動先の障害者ホームに"日本人高齢者"が大使館の紹介で短期間入所していた(日本人入所は施設設立以来初めて)。タイの地方で女性パートナーと暮らしていた高齢者だ。脳梗塞となり身の回りのことが自分でできなくなり、お金も底をつき大使館に連絡がいき、日本に帰るまでの手続き待ちという形でバンコクからほど近い私が活動する障害者ホームに入所してきたのだ。タイでロングステイするパターンは大きく5つある。①健康で経済力があり温暖な気候を好む、②アクティビティが好き(ゴルフ・ダイビング)、③日本で配偶者を亡くし、生活が困難になり子供が働くタイに行く、④タイ人の配偶者、愛人がいる場合、⑤将来のことを見据え、物価が安いタイに行くなどである。今回のケースはビザも切れていた特例であるが当然、タイで病気にかかる人数も、ロングステイ者数が増えれば増加する。しかし民間の保険会社の保険料は高いため、医療水準が高くなってきたタイでもロングステイ日本人は大きな病気をすれば日本に帰るとタイに来る前から決めている方も多い。

タイのロングステイ日本人の10の傾向

① 約7割が男性である 
② 年齢は60歳前半が中心層である 
③ 高学歴が多い
④ 過去に海外の滞在経験を持つ人が半数いる
⑤ 退職者ビザ(ロングステイビザ、年金ビザ)は7割
⑥ 生活費の平均は6万バーツ(約18万円)
⑦ タイの病院の医療水準は高く満足度は高い
⑧ チェンマイは日本滞在時より健康状態の優れる人が多い
⑨ 約9割は生きがいを感じている
⑩ 約9割は趣味・娯楽がある

ビザについて

ロングステイビザの場合

お金がある程度ないと駄目ですね。

下記3項のうちいずれか1つの原本とそのコピー2部

1. タイ国内銀行発行預金残高証明書または日本の銀行の残高証明書最新月のもので預金残高が800,000バーツ(約240万円)以上あることが確認できるもの。
2. 年金等証明書:年金による収入が月65,000バーツ(約19万5,000円)以上、または年収が800,000バーツ以上であることが確認できる社会保険庁発行の年金証書コピー。
3. タイ国内銀行預金残高証明書および年金等証明書:預金残高証明書と年金による年収の合計が800,000バーツ以上と確認できるもの。

http://www.thailandtravel.or.jp/theme/longstay.html 

アジア統合の経済学

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この本の著者の話しが聞けるということで講演会へ行ってきました。今後タイでは「教育」が大切と言われておりました。タイでは介護士の問題もそうですが、お金をかけて教育すれば結果が出るのか?と聞かれると、「タイ人は、、、」と。難しい問題ですね。

タイ生活も1年経過

青年海外協力隊としてベトナムに渡った小渕の友人に宛てた曲ということを最近知りました。歌詞が素敵です。タイに来て1年が経過しました。残り1年でタイに少しでも貢献できるように精進します。

「世界の笑顔のために」プログラム

JICAの「世界の笑顔のために」プログラムを通して、下肢装具が活動先に届きました。ご協力いただいた関係者様、本当にありがとうございました。

以下のURLでお礼状がご覧になれます。

http://rehabili.jimdo.com/2014/10/01/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%AB%E4%B8%8B%E8%82%A2%E8%A3%85%E5%85%B7%E3%81%8C%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/

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