途上国で理学療法士として活動先で感じることの一つに、”量”の不足がある。早期リハビリテーションの考え方は、まだまだ不十分で、私が個人レベルで頑張っても、なかなか早急にタイの政策を変えることは難しい。
しかし、入所者の多くは廃用性の要素が大きいため、発症から数年経過していても、運動量を確保できれば、多くの入所者の機能レベルは向上する。私の活動先には500人程度の入所者がいる。全員に個別で対応してはいられないので、タイ語で自主トレーニング表を作成したところ、入所者・スタッフの反応がとても良かった。しかし、自分が作成してしまっては、帰国後、誰も使用できない。そのため、現在はリハビリテーション助手にExcelを指導しながら、一緒に作成している。操作も簡単なので、もう少しで一人で作成できそうである。
3D自主トレーニングとは?
元職場の後輩である白井瑞樹が作成した日本語バージョンを青年海外協力隊員に声をかけさせてもらい、現在、タイ語の他に、スペイン語、中国語、モンゴル語、英語、シンハラ語、スワヒリ語バージョンがあります。Excelを使用し、運動の項目を選択すれば、使用方法や注意点などが自動的にでてきます。
ダウンロードはこちらから
http://shiraimizuki.wix.com/home-exercise
操作を覚えているスタッフ
ラミネーター大活躍
みんな笑顔
隊員総会
タイで辛い思いをしてまでも、なぜ自分はボランティアをしているのか分からなくなった時期があった。しかし、よく考えたらタイの入所者・スタッフがボランティアを特に待ち望んだわけではなく、私自身がそれをしたかったから、タイに来たんだとボランティアの原点に戻った。もうすぐ帰国するボランティア隊員はこう言った。「今 僕がいる場所が 探していたのと違っても 間違いじゃない きっと答えは一つじゃない 何度も手を加えた 汚れた自画像に また12色の心で 好きな背景を描きたしていく」。
あと7ヶ月。
全てを受け入れたい。
本
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欠点を探すことに夢中になってしまう。でも大切なのは、欠点を探すことではなく、「見る=見守る」こと。普通の子育て。