タイでは時間単位ではなく、治療内容によってリハビリテーション料が決まる。ホットパック:60バーツ(210円)、渦流浴:130バーツ(450円)、トレッドミル:80バーツ(280円)、歩行トレーニング:80バーツ(280円)、指圧・マッサージ:80バーツ(280円)といった具合だ。この表からも、物理療法の占める割合が高いことがわかる。実際にこれまで3つの公立病院を見学したが、タイの公立病院に勤務する理学療法士は物理療法を選択している印象が強い。私の活動先の近くにあるプラプラデーン病院(公立)では、患者は、3~4種類のトレーニングを2~3時間くらいかけて行っており200~300バーツ(700円~1050円)支払っている(保険の種類によっては無料)。
プラプラデーン公立病院
ハンセン病の国内唯一の専門病院である。ハンセン病患者のコロニーがあり数百人が病院付近で生活している。国からの支援も1日100バーツ受けている。理学療法士は5人(作業療法士0人)おり、1日40人程度の患者を担当している。
タイのハンセン病に対する取り組みは、こちらの動画をご覧下さい(13:00過ぎから)。
理学療法室
もちろんクーラーはない。トレッドミルもあったが故障中だった。理学療法士の数も少ないので自主トレしている患者も多かった。
治療もエバーウォークの磯谷くんと一緒にさせてもらいました。
物理療法室
ベッドが5つくらいあり、主に電気療法が行われていた。最新の機器も取り入れていた。
義肢装具室
ハンセン病患者が多かったこともあり、義肢装具製作所が病院内に併設させており、専用の靴の作製や義足などを担当していた。JICAの支援を受けていたようで、機器にJICAシールが貼ってあった。
寄稿 POST
POSTに途上国の記事を書かせてもらってます。引き続き、下肢装具も募集していますので、もしありましたらご連絡ください。
タイ (岩田研二)
① タイにおけるリハビリテーションの現状
② タイにおける下肢装具の現状
③ タイの理学療法士教育
④ タイの住環境や福祉道具について
中国 (吉田太樹)
① 中国のリハビリテーションの現状
② 中国における義肢装具の現状
③ 中国のリハビリテーション学教育
④ 中国の住環境について
モンゴル (小泉裕一)
① モンゴル国の現状とリハビリテーションについて
② モンゴルの義肢装具事情について
③ モンゴルのリハビリテーション専門職について
④ モンゴルの住環境について
今後はミャンマー(5月)、スリランカ(6月)、マレーシア(7月)の順で続きます。
本
ずっとモヤモヤしていた部分を、徐々に形にしていきたいと思います。
サッカー観戦
タイでACLチャンピオンズリーグがあり、ブリーラム対ガンバ大阪の試合でした。試合はホームブリーラムが圧倒的に優勢でしたが、ガンバ大阪が逆転勝利。
帰りの飛行機がガンバ大阪の選手と同じで、遠藤選手とパシャリ。目、開けてほしかった。
関連記事
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow 岩田けんじ@排せつケア