日本帰国後、青年海外協力隊での貴重な経験を、どのように活かすべきか考えている。残念ながら、リハビリテーション職種の日本帰国後のロールモデルは少なく、国内では、途上国での経験が活かされないことが多い。リハビリテーション職種の協力隊応募者が年々減少傾向にあることも、ロールモデルのなさが原因の一つだ。協力隊経験者の強みは、何と言っても、広義でのコミュニケーション能力と問題解決能力である。
中央公論新社
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人口減少社会に突入した日本は、増田 寛也著の「地方消滅」のなかでも、この先、896の市町村が消えると言われている。そんななか、地域課題解決プロジェクトが、異業種でチームを組み、全国で展開され始めている。協力隊の経験は、このようなプロジェクトでも活かすことができると確信している。何が言いたいかというと、療法士×海外経験は、病院や施設で働くことに限らず、幅広い分野で活躍できるチャンスがあるということだ。
先日、リハビリテーションの分野でも「社会課題の解決を考えるセラピストの会」が発足し、名古屋で研修が開催された。今後、行政や企業をどのように巻き込んでいけるかとても楽しみである。①社会的ニーズ、②オリジナリティ、③実現可能性のある課題を、自分で紐解きしにいくような人材が増えれば、何か大きなことができそうだ。私も国内の地域課題への適応能力やマネジメント能力を身につけられるように勉強して、自分の強みが活かせる仕事に就き、将来的に、ロールモデルの一つとなれるようにしたい。
以前、国際活動を支援する病院が少なく、帰国後、多くの療法士が国際協力とは何ら関係のない病院・施設に戻る場合が多いことを書いた(Vol.332 青年海外協力隊帰国後の進路先 タイで働く理学療法士)。この問題は、時間をかけながら解決していかなければならない。その他には、国内・国外に進学(公衆衛生、国際開発学 etc.)する場合もあるが、結局、日本を拠点に仕事したい場合は、進学後の進路でまた同じ問題にぶち当たる。教員になる場合も、各大学のリハビリテーション養成校のシラバスを調べた報告では、「国際」「海外」という語のつく科目のある養成校は5%程度しかないため、なかなか専門分野を発信する場面は少ないと考えられる(数年後に、状況は大きく好転するはず)。目先のことは考えず、将来、チャンスがあるときに飛び込めるように準備しておきたい。
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面白かった。「この地域の抱える課題を解決するプロジェクトを提案せよ」。突如下ったミッションに、精鋭たちは混成チームで挑む。期限はわずか半年。背景も年齢も共通言語も異なるメンバーが、6つのグループに分かれて智恵を絞る。こういう取り組みに、もっと療法士が入っていってもいいし、もっと企業や行政に対してアプローチしていかなければならない。
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第23回SIGNALリハビリ勉強会
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【テーマ】 アジアのリハビリテーション事情
【講 師】 岩田 研ニ SIGNAL(タイ)
小泉 裕一 開発途上国リハビリレポーター(モンゴル)
吉田 太樹 開発途上国リハビリレポーター(中国)
【日 程】 H27.10.18(日)10:00~16:00 (※9:45~受付開始)
【会 場】 刈谷市産業振興センター 3階 306会議室
【定 員】 35名 (残り15名です。)
【会 費】 1000円
【申込み】 SIGNALのホームページ『参加申込みフォーム』より。
以下にあてはまる項目があれば参加をご検討ください。
①青年海外協力隊に興味がある。
②海外のリハビリテーション事情について知りたい。
③将来、海外で働いてみたい。
④療法士としての視野を広げたい
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ブログ開設5周年
私は、比較的意志が固い。決めたことはたいていやる。ブログも周りがやめていくなかで、「とりあえず5年」と決めて続けてきた。続けたおかげで、沢山の出会いがあった。せっかく、300以上の記事を書いてきたので、このブログを軸に、電子書籍化しようと思う。1年以内に書きあげます。