薬の開発歴史やメカニズムを知ることはとても面白い。正露丸。私にとってこれほどよく効く薬は他にない。森鴎外らにより軍薬として日本に持ち込まれた正露丸はいまや一家に一瓶ラッパのマークとして普及している。正露丸の主成分である木クレオソート(もくくれおそーと)の主作用は、下痢のときに腸の中に出すぎた水分や、腸の過剰な動きを抑えることである。リハビリテーションの分野でも糖尿病、認知症、パーキンソン病などでは薬物療法は運動療法とセットで考えられることも多い。
これから1ヶ月は当院勉強会で「パーキンソン病の再考」を行なうため、まとめていく。
パーキンソン病ではリハビリテーションのエビデンスは低く、唯一、理学療法だけが「L-dopaの補助療法として、運動症状の治療に『おそらく有効』」との結論に至っている(パーキンソン病治療ガイドライン2011)。緩徐進行性の病気であり、なかなか運動療法の効果は出にくいのであろうか?
よくある疑問がこれだ
「即時効果は出るんですが、なかなか持続しません。どうしたらいいですか??」
いつも私はこの名言を思い浮かべる。
「意識の連続が、無意識を生む。 」by.川島永嗣(サッカー日本代表GK).
「即時の連続が、持続性を生む。」 by.〇田研二
とはいっても、パーキンソン病でもっとも効果的なものは薬物療法であることは間違いなさそうだ。
しっかり病態の特性、薬の作用を抑えたい。
パーキンソン病は神経終末でのドパミン産生が低下し逆にアセチルコリンが増加する。
しかし、ドパミンを受け取る受容体(シナプス後膜)は障害を免れるため、基本的にドパミン補充薬(マドパーなど)やドパミン作動薬を投与すると症状が改善する。
しかし、その他の疾患(例えば脳血管障害)からくるパーキンソニズムでは、ドパミンの受容体も障害されることが多いので、抗パーキンソン病薬の効果は少ない。
また薬物性パーキンゾニズムのうち、向精神病薬はドパミンが受容体に到達するのを遮断してしまうため、症状を出現される。
つい最近では、パーキンソン病の治療薬としては国内初の貼付剤となる、大塚製薬のニュープロが登場。効果を見てみたいものです。
Contents
パーキンソン病の本
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遅くなりましたが、私27歳になりました。
今後とも宜しくお願いします。
オーストラリアに行っていました。(写真はシドニー/ロックス)
旅の途中、後輩の梅田卓也君とシドニーで再会し観光しました。
彼は、同じ高校で僕の現役時代の最後のゴールをアシストしてくれたり、同じ職種、同じ大学であったりと色々共通点があります。
今はメルボルンでフットサルと英語の勉強をしています。
「必ずプロになります」
みなさん応援宜しくお願いします。
梅田卓也のブログ http://ameblo.jp/lefty-futsaler/
本
Stronger After Stroke: Your Roadmap to Recovery
Demos Medical Pub
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ようやく読めた。
決して回復を諦めてはいけない。と思える本。
ミラーセラピー、トレッドミル、両手動作などエビデンスに多少触れながら書かれている。