Vol.273 転倒事故が頻繁に起こるリハビリテーション室 タイで働く理学療法士

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本ではオリンピックが盛り上がっているが、タイでは全く放送されていない。「浅田選手の演技に感動しましたね」とタイ人に話しかけても「ん??今、オリンピックやってるのか??」といった具合だ。彼らの多くは、オリンピック=金持ち国のお祭りとしか思っていないようだ。選手も出場していないし、国としても代表選手に日本のように多額の強化費用があるわけでもない。途上国ではオリンピックに無縁な国が多いんだと実感し、少し切ない気持ちになりました。パソコンでオリンピックの結果をみていると、「〇〇選手が転倒」などの記載に目がとまる。転倒にはポジティブな転倒とネガティブな転倒が存在すると考える。今回のフィギアスケートの浅田選手やスノーボードの女子パラレル大回転の竹内選手などは果敢に攻めたポジティブな転倒の代表であろう。ではネガティブな転倒とは何なんだろう。私の活動先では、残念ながらほぼ毎日転倒事故が起こっている。日本で働いていた私からすれば、「ありえない」と感じることばかりだが、職場のスタッフからすれば「しかたない」となる。この状況を少しでも改善すべく対策案を考えてみたい。

転倒の一番の要因は「職員の観察不足」が挙げられるが、スタッフ数を考えれば確かに仕方ない部分はある。それよりも移動手段が正しく選択させていないことが転倒につながっていると感じる。

そりゃ転ぶのは当然でしょっ」と思う場面が多いのだ。

具体的にはその立位バランスなら歩行器が適切であると思っている人が独歩で歩いていたりする。

転倒要因は立位バランス以外にも、認知障害、薬物、コンプライアンスなど多岐にわたるため、立位バランスのみで評価するには注意が必要であるが、入所時にリハビリ助手が身体評価(口頭で確認する程度)をするときがあるので、その際にある程度の移動手段を決めることが出来ないかと考えた結果、以前からお世話になっている近藤和泉先生が作成されたSIDE
standing test for imbalance and disequilibrium
)の使用はシンプルで職員教育にも使いやすく分かりやすいのではないかと考えている。先生の許可をいただいたので、タイ語に翻訳中です。

Level 0
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開脚を1人で保持できない

Level 1
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開脚立位を1人で保持できる

Level 2a
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閉脚立位を5秒以上保持できる
(つぎ足立位は5秒未満)

Level 2b
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つぎ足立位を5秒以上保持できる
(一側のみ)

Level 3
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両側ともつぎ足立位を保持できる (5秒以上)

Level 4
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どちらか一方で片脚立位が30秒以上保持できる

各レベルにおける転倒危険度は,2a>2b>1>0>3>4の順になると考えられる。このことを知っているだけでも注意して観察をしなければならない利用者を選択しやすいですよね。

SIDEの詳しい内容は、以下の情報をご覧ください。

Validity study of the standing test for imbalance and disequilibrium (SIDE): Is the amount of body sway in adopted postures consistent with item order? Gait Posture. 2011 Jul;34(3):295-9

入院患者転倒防止のための判別的な静的姿勢保持の能力検査である The Standing Test for Imbalance and Disequilibrium (SIDE) の信頼性と妥当性に関する検討

あとは、KYT(危険予知トレーニング)などをスタッフとやっても面白いかもしれませんね。名前の通り、危険を予測するトレーニングです。上のイラストを見て、どんな危険が潜んでいるかを考えます。私も前院のリハビリ部門の新人研修で、KYTトレーニングを教材として使わせていただきました。10個以上は言えましたか?みんなの回答を確認すると、こんな所にも目をつけていたのかと驚かされることもあります。

しっかりと観察をして、判断が良い方向に集束していくようになればいいと思います。

転倒に関わる

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本を出版しました!!

「日本人」で生まれた時点で、おみくじなら、大吉を引いたようなものだ。一方で、「このまま日本にいて大丈夫なのか?」とも、タイの成長スピードを肌で感じて思った。この本を通じて、凡人の岩田ができるなら、自分にも何か出来るはずだ、やってみようと行動に結びついてくれたら大変嬉しい。 岩田でも出来たことは、皆さんなら、もっと出来る!!