Vol.343 私の彼は、ボランティアの理学療法士に殺されました。

私は、日本から来たボランティアです。タイで理学療法士として活動していました。私は、タイ人のカウンターパートAさんと多くの時間を過ごしました。お昼ご飯もAさんと一緒に食べていました。しかし、Aさんには愛人が職場内にいました。ボランティアの私が来るまで、愛人は、お昼ご飯をAさんといつも一緒に食べていました。そのご飯の時間だけが、2人の時間でした。その彼女からしてみれば、ボランテイアの私は、邪魔者だったのかもしれません。さらに私は、活動先の入所者、職員に対して、色々な指導をしてきました。成功例もありますが、もちろん失敗例もあります。元々、施設で穏やかに過ごしていた方々にとって、私の存在は、もしかしたら邪魔者だったのかもしれません。「ああしたい、こうしたい」と肩の力を入れ過ぎていると活動は上手くいきません。私にとってしあわせと感じることでも、別の人からみればそう思えないことがあります。反対の立場に立ってみたら。ちょっと長いスパンで考えてみたら。別の時代だったら。どの視点でその対象を捉えるかによって、しあわせは変わるものです(こちらを引用)。ボランティアの難しさを感じました。国連の幸福度報告書2015では、タイは34位で、日本の46位を上回っています。そんな幸福度の高いタイに、上から目線で日本のリハビリテーションを途上国のタイに教えようと思っていた自分をとても反省しています。

明日、ボランティアとしての2年間の活動を終え、日本に帰国します。私は、何かタイに貢献できたのでしょうか?その答えは今は分かりません。数年、数十年経って何かしらタイ人の記憶に残ってくれたら嬉しいです。長期間体調を崩し、正直、もう日本に帰国しなければならないと感じた時期を経験しました。このときタイ人は、本当に自分の家族のように心配してくれました。そんな経験が、帰国後、タイに恩返ししたいという気持ちにさせてくれました。実力をつけて、またいつかタイに戻ってきたいと思います。最後に、家族、友達、JICAボランティア・職員、在タイ日本大使館の方々など、私の活動を支えてくださった皆さんに本当に感謝いたします。

新聞

タイ経済新聞に掲載されました。最後の「朝黒く日焼けした顔に、、、」のところで、自分の肌の白さをみて、思わず笑ってしまいました。

施設

色んな思い出があります。本当にプラプラデーン障害者ホームで活動できて良かったなと心底思います。

同期

仲が良いのか悪いのかよく分からないメンバーでしたが、なんだかんだ、居心地が良かったです。

対談集 世界をボクらの遊び場に
村上 龍
講談社
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長期間の海外経験は初めてでしたが、今後は、日本だけでなく海外でも活躍できるようになりたいです。

帰国後の勉強会のご案内

【テーマ】 アジアのリハビリテーション事情

【講 師】 岩田 研ニ  SIGNAL(タイ)
小泉 裕一  開発途上国リハビリレポーター(モンゴル)
吉田 太樹  開発途上国リハビリレポーター(中国)

【日 程】 H27.10.18(日)10:00~16:00 (※9:45~受付開始)
【会 場】 刈谷市産業振興センター 3階 306会議室
【定 員】 35名 (残り数名)
【会 費】 1000円
【申込み】 SIGNALのホームページ『参加申込みフォーム』より。


以下にあてはまる項目があれば参加をご検討ください。

①青年海外協力隊に興味がある。
②海外のリハビリテーション事情について知りたい。
③将来、海外で働いてみたい。
④療法士としての視野を広げたい

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【テーマ】 タイでの経験を通じて感じたASEANと日本の可能性(仮)

【講 師】 岩田 研二
【日 程】 H27.10.09(金)20:40~21:40
【会 場】 ウインク愛知(1008号室)
【会 費】 2000円(残り数名)
【申込み】 こちらまでご連絡ください。

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帰国後は、なるべく全国で、タイでの経験を話す機会をいただければと思っております。お問い合わせはこちらからお願いします。

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