Vol.353 訪問リハビリテーションに必要な知識・技術とは③?

「歩けるようになりたい」。患者や利用者に、「何か困っていることはありますか?」と聞いて、返ってくる答えのなかで最も多いパターンだ。そして、カルテの本人要望に「歩けるようになりたい」と記載する。多くの療法士が経験しているのではないだろうか?「歩けるようになりたい」というフレーズは、とても言いやすい。しかし、詳しく話しを聞いてみると、「歩けるようになって、◯◯がしたい」など、真のニーズに収束していくはずだ。

真のニーズを聴取する方法

作業聞き取りシート 評価

では、真のニーズはどのように聴取したら良いのか?これは、時間をかけて、利用者と一緒に考えていく必要がある。まずは、興味・関心チェックシートと作業聞き取りシートの活用である。実行度と満足度を自己評価してもらう。私も評価しているが、「旅行」は多くの方が興味を持っている。先日も、このシートから、編み物が好きだということが分かり、開始した利用者がいた。

主訴・ニーズ・デマンド

①主訴:今1番困っていること

➁ニーズ:専門職からみたその方に必要なこと

③デマンド:利用者が専門職に期待すること

この3つをまず整理することで、目標の軸がぶれない。個人的には、時間をかけて、この3つを決めることで、その後のリハが上手くいくと確信している。

人間作業モデルから考える質問の方法

意志・興味・関心
「好きなこと、興味のある人・ものありますか?」
意志・価値
「大切にしている人・ものはありますか?」
習慣
「どんな風に1日を過ごしていますか?」
「これまで充実した日とは、どんな日でしたか?」
役割
「家にいるとき、なにか役割はありましたか?」

訪問リハビリテーションに従事する療法士向けの記事

リハビリテーションコラボサミット2016

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運営側で参加しましたが、来年のコラボサミット2017 (関西)では、発表するつもりで、今持っているアイディアをカタチにしたいと思います。ご期待ください。

リハビリテーションネットワークセミナー

JOCVリハビリテーションネットワーク

東京で活動報告をしてきました。他国の隊員の話を聞き、「あーこうすればよかったんだー」など気付きがありました。また、田口順子先生にお会いでき、お話できたことは、大変刺激になりました。先人たちのこれまでの活動に敬意を表しながらも、時代の変化に柔軟に対応してカタチを作っていけたらんと思いました。

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阿部 勉 石川 美緒 大越 満 大西 康史 大沼 剛 大見 喜子 小暮 和歌子 瀬崎 学 竹谷 晋ニ 恒川 幸子 椿 淳裕 戸津 喜典 中沢 明美 中村 若菜 原 毅 張替 徹 平原 佐斗司 松下 明美 宮島 達也 宮田 昌司 山口 勝也 山中 愛子 山村 充教 鑓水 理恵子 吉松 竜貴
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研修案内

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① リハビリ専門職の今後を考える

石川県で話をさせていただきます。

日時:3月5日(土)13時30分~17時00分
場所:金城大学実習室(石川県)
会費:1000円(学生無料)
申し込み:http://archjimukyoku.wix.com/arch2014

 

岩田研二

② これからの医療福祉のあり方 セラピストのキャリアアップを考える

東京で話します。

日時:3月13日(日)10:3016:00
場所:ティアラ江東 中会議室
会費:5000円
申し込み:みんなの輪 未来リハ研究会

危険な胸痛・6人の殺し屋

心臓3つ(急性心筋梗塞,大動脈解離,心タンポナーデ)
肺2つ(肺塞栓症,緊張性気胸)
消化器1つ(特発性食道破裂)

おだん子×エリザベスの 急変フィジカルシリーズは以下より(生活期の療法士にオススメです)。

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03163_04

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