Vol.385 青年海外協力隊としての任期を終えてもタイに行く理由

「なぜ、タイに行くのか?」

よく聞かれることだが、正直に言うと、「青年海外協力隊での活動が不完全燃焼だったから」だと思う。

耳の調子が悪くなり、自律神経が乱れ、あっという間に2年が過ぎてしまい、最初の半年くらいしか満足のいく活動ができなかった。

そのため、タイに貢献できたという自信がずっとなかった。

それが、自分の性格的にずっと引っかかっていて、本当は、自分には海外は合わないと分かっているのだが、認めたくなくて、それを克服したくて、タイに行っているのだと思う。

帰国して、もうすぐ2年が過ぎようとしているが、タイのスタディーツアーを計画したり、タイに進出を考えている医療法人と契約したり、最近では、経産省が関わっている委員会にも任命されたり、タイに関連する仕事も増えてきた。

ただ、自分の原点は、青年海外協力隊で活動したプラプラデーン障害者ホームであり、数時間の見学ではなく、もう少し長い期間、お手伝いがしたいと思っていた。

そこで、Twitterで、せっかく行くなら、誰か一緒に行かないかなと思い、募集をかけたところ、1日で7人集まった。

そんな経緯で、今回のボランティアツアーが実現し、9月3〜7日まで学生さんと一緒にタイで活動を行ってきた。

今回参加してくれたメンバーは、日本理学療法学生協会の国際部の皆さんが多く、京都大学、神戸大学、県立広島大学、首都大学東京、森ノ宮医療大学と全国から集まってくれた。

彼らの活動は、3年前、アジア理学療法学生協会のコングレスがタイで開催されたときから、応援しており、英語でプレゼンする学生達に、とても感銘を受けた。

そのときのブログはこちら

活動スケジュール

4日:施設内見学、タイ語講座、ボランティア活動
5日:ボランティア活動、ソーラン節・スキヤキ合唱
6日:在宅ケア、公立病院見学(クニヤさんの活動先であるラーチャブリー県)
7日:ボランティア活動(下肢装具作製)、ソーラン節・スキヤキ合唱、メディカルフェア参加

活動内容をYouTubeにアップしました

また、来年もやりましょう。
お世話になったクニヤさん、どうもありがとうございました。

学生さんによる、ソーラン節とSUKIYAKI合唱

短い準備期間の中で、頑張ってくれました。

下肢装具の作製


3Mヘルスケア社のソフトキャストをお知り合いの理学療法士さんに提供していただき作製させていただきました。「即席装具」とGoogleで検索していただければ、ソフトキャストを使用した研究内容がみれます。今回は、下肢装具としましたが、スプリントなども作製できると思います。珍しいことをしたので、人集りができました。

ギプス切るのに大苦戦した動画はIMG_6934

装着しての歩行動画はIMG_6935

日本の患者さんが提供してくれた下肢装具を届けました


日本の患者さんから提供していただいた短下肢装具を、プラプラデーン障害者ホームに寄贈いたしました。タイでは、特に、矯正力の大きい下肢装具は皆無です。さっそく、利用者に訓練用装具として使用していただきました。

その他

 

メディカルフェアにも行けました。ジースポート社の黒田社長、ペイン・アウェイの菅谷さん、タイ古式マッサージ師の宮原さん、ランダルコーポレーションの岡島さん、作業療法士のクニヤさんISHII LIFE SUPPORTの神庭さん、以前、セミナーせお世話になった名古屋大学の先生方にもお会いできました。ありがとうございました。

これまでのスタディーツアー

次回は12月のオーストラリアを予定しています。興味のある方は、ご連絡ください。第四回タイスタディツアーは8月下旬から9月初旬あたりを予定しています。

日本にいれば普通の人、海外にいれば特別な人: タイで過ごした2年間

日本にいれば普通の人、海外にいれば特別な人: タイで過ごした2年間

posted with amazlet at 17.09.10
(2017-06-06)
売り上げランキング: 28,847
学生さんには、ぜひ読んでもらいたい。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事