Vol.396 第31回日本老年泌尿器科学会

排尿日誌、残尿測定をしてみよう

尿失禁や頻尿が原因で外出制限を余儀なくされる高齢者は多い。

しもの事は言い難いために、表には出にくいが、実際は沢山いるのだろう。

そして、徐々に活動量や認知機能が低下していくことは容易に想像できる。

排尿日誌や残尿量を評価したことで、自身の膀胱について理解し、外出への不安感がなくなった症例を日本老年泌尿器科学会で発表した。

今後、地域包括ケアシステムの構築に向けて、療法士の役割は大きく、排泄障害を有する利用者を担当する機会は増えていくことが予想される。

PT・OTは1対1で治療介入する機会が多く、利用者との信頼関係も築きやすい職種であるため、排尿・排便障害を有している利用者が打ち解けやすいように働きかけ、多職種でのカンファレンスなどでも積極的に問題提起していく必要があると感じる。

今回の学会では、理学療法士・作業療法士が多く、骨盤底筋トレーニングセミナーも開催されるなど関心の高さがみてとれた。

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排泄ケアはとにかく深い。療法士はトイレ動作やトイレ環境だけを見ればいいわけではない。広い視点で「排泄」を考える良い機会になった。

療法士で「排泄ケア」を学びたいかたはこの3冊を読むとよいだろう。

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