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毎年開催しているタイスタディーツアーの目的は?
これまでのスタディーツアーはこちら
今回のツアーの見学先
1:ワットポー、ワットポースクール
前回ツアーに引き続き、外国人唯一のワットポー認定講師・宮原由佳さんにご指導いただきました。今回はタイハーブについても時間を設けて説明していただきました。宮原さんは現在東京大学でも授業コマを持っており、タイの伝統医療について、日本人で一番詳しい方かと思います。
まずは、朝ヨガでリフレッシュし、タイ古式マッサージも実際に体験しました。
タイハーブについても学びました。
セブンイレブンにもハーブのサプリメントや石鹸が売っています。伝統医療は地方に行けばいくほど、根強く残っています。
参加者の声
ヨガや古式マッサージは初めての経験で、とても新鮮で良かったです。また、古式マッサージでは、日本では学べないタイ伝統医療の原点を知れて勉強になりました。マッサージも経験し、日本のマッサージと揉み方や行う順序など大きく違い驚きました。結構痛かったところもありましたが、気持ちよかったです。 次の日の施設やデイケアセンター、病院の見学でタイ伝統医療が根付いており、初日にタイ伝統医療を学んだことで、わかりやすく見学することが出来ました。
2:マヒドン大学タイ医学博物館
ラマ9世プミポン国王がお亡くなりなったのが、タイ国内最大最古のシリラート病院。その病院敷地内に、「医学博物館」があります。写真はNGなので詳しくはお見せできませんが、勇気を出して以下をクリックしてみてもいいかもしれません。
3:プラプラデーン障害者ホーム
私が青年海外協力隊で活動していたプラプラデーン障害者ホーム。この施設との繋がりは、ずっと続いていくと思います。この施設では、自助・互助の大切さを2年間の活動を通して学ばせていただきました。職員が少ないなかでも、「生活」が成り立つヒントがあります。
入所者496名に対して介護職員は26名しかいませんが、入所者同士が助け合いながら暮らしています。
詳しくはこちらから
参加者の声
プラプラデーン障害者施設の利用者さんは皆さん笑顔が多く、こちらが会釈をすると笑顔で手を振って下さったり写真を一緒に撮って下さったり、とてもフレンドリーな方達が多く施設全体がとても明るいなと言うのが印象的でした。またこちらの施設に入所している方は、生活が保障されているため助成金など一切貰っていないとの事でした。そのため、物を作れる方は籠やバックを作り売れればその収入を得る事が出来る。物を作れる方とそうでない方では収入格差がかなり大きいなと考えさせられました。日本でも同様な障害者施設に入所している方は、もちろん生活は保障さらていますが全ての人が助成金を受け取っています。そうみると日本はとても恵まれているんだなと思いました。
4:ポタラム病院
この病院は、作業療法士の國谷くん(ReCA代表)が青年海外協力隊で活動していた頃に活動していた病院・施設の一つです。
日本で例えるなら市民病院のような位置付けで320床あります。お坊さん専用病床、タイ古式マッサージ部屋など、日本では見ないタイオリジナルな部分をみれました。
5:ポタラムデイケアセンター
國谷くんが設立に関わったデイケアセンターで、現在もNPOとして國谷くんを中心に様々な取り組みを行っていますので下記要チェックです。
https://www.facebook.com/rehabcareforasia/
タイでは、日本のように介護保険がありませんので、公的な在宅支援サービスは少ないです。病院によっては、訪問介護や訪問リハのようなサービスをボランティアベースで実施していたりしますが、広がりとしては今ひとつです。
ボランティア精神が高いタイ独自のシステムで、地域の虚弱高齢者を支えられるシステム構築が望まれるなかで、このデイケアセンターが模範となり、全国に広がっていくことを祈っています。
参加者の声
こちらの病院にはタイマッサージを治療として受けられ場所がありました。西洋医学と東洋医学の両方が受けられる病院。タイの文化ならではなのかなと思いつつ、とても魅力的でした。将来的に日本でも西洋医学と東洋医学が融合された治療が受けれる病院が増えていって欲しいなと思いました。その一方で、小児科では通路に並んだベッドで人が通る中、小児の採尿をしていました。パーテーションやカーテンを閉めるなどの羞恥心やプライバシーへの配慮がなされていないことにちょっとショックを受けました。また病室やリハビリ室の見学を通して感じた事はとにかく面会に来ているご家族が多かった事です。家族の温かみを感じながらも、家族の誰かが入院してしまったら付き添う人は、仕事はどうしているのだろう?と疑問に思いました。 デイサービスでは、皆さんが意欲的にリハビリをしているのが印象的でした。やっぱりここでも利用者さんやスタッフの方々皆さん、とにかく笑顔が多く明るかったです。岩田さんが寄付された装具はこちらで必要とする方へと再利用されていました。またセラバンド様の物を手作りで作っていたり、送迎用に使用していた物は日本で使われていたゴルフカートでした。限りある資源を大切に使うという、日本では忘れられつつあるその精神がタイにはありホッコリとした気持ちになりました。
私の活動の一つでもある「装具支援プロジェクト」から、下肢装具を2つ寄贈しました。
使用方法なども実際に職員にも指導させていただきましたが、正しく評価できるまでには時間がかかるかと思います。
スタディーツアー参加者も積極的に利用者と関わり、実際に住んでいるご自宅まで送迎しました。
6:バムルンラード病院
1989年タイの株式に上場しているバムルンラード病院(https://www.bumrungrad.com/jp)では、リハ部門にPT80名、OT20名、STはパートタイムで数名います。
去年と比較して新しいリハ機器は導入されていませんでしたが、参加者はハード面に対して驚いていました。
ホテルのような病室とサービスです。
参加者の声
ここの病院は異空間でした。病院前には高級車がズラリと並び、ロビーは一流ホテル並みでアラブ系の方々が多かったのが印象的でした。日本の大学病院を中心に最近増えてきましたが、レストランやカフェ、洋服屋さんなどもあり入院しても面会で来ても寛げるような雰囲気がありました。病室は全個室でパウダールームやシャワールーム、簡易的なキッチンまで付いていて海外の富裕層が治療を受けに来るという事に納得でした。自立度が高い患者さんで看護師の1人当たりの受け持ちは2人〜3人という事なので、日本の病棟のようなバタバタ感を一切感じなかったです。看護師1人の受け持ち人数が少ない分、患者さんとゆっくり関わることが出来るのではないかなとも思いました。また、PTやOTスタッフが多くいるなかSTがいないという事に驚きました。それは、専門職がいるのが当たり前という概念でしかみれていなかったからだと思います。タイでは看護師がメインとなって関わってるとのことだったので、特に脳血管障害で摂食・嚥下障害や失語症などの言語療法など看護師がどのタイミングからどのような介入をしていくのだろうと更に知りたいなと思いました。今回のようなスタディツアーは初めてだったので、とてもいい刺激と、貴重な経験が出来たことに感謝の気持ちで一杯です。
7:ISHII LIFE SUPPORT PHYSIOTHERAPY CLINIC
タイで唯一日本の高品質リハを提供しているリハクリニック(http://ishii-lifesupport.com/)で、茂木さんと神庭さんからお話をお伺いしました。
母体は石井病院(群馬県)で、日本人理学療法士も在タイしています。
最近では、ミャンマー事業など海外に積極的に進出を目指している希少な病院です。
https://m.facebook.com/physiotherapy.japan/
最近はTwitterを始めたそうです。
参加者の声
こちらは医療法人石井会という群馬県に母体がある病院グループのリハビリに特化したクリニックでした。高級感が漂うスタイリッシュな雰囲気のあるクリニックでした。 タイのナーシングホームにPTを派遣しているとの事でしたが、今回そのナーシングホームでの実際を見学することが出来なくて残念でした。またタイに行く機会があればナーシングホームにお邪魔してみたいです。また2020年にはミャンマーに総合病院を開設予定との事なので、さらなる発展をお祈りしています。
次回のツアーはいつ??
第5回タイスタディーツアーは来年を予定しておりますが、問い合わせが多ければ、今年度中にやりたいと思っています。興味のある方は、こちらにご連絡ください。12月には第3回オーストラリアスタディーツアーも計画しております。
本
青年海外協力隊について興味のある方には、ぜひ読んでいただきたい。「海外生活体験隊」にならないためにも。
こちらの本も、協力隊の参加前には読んでおくと活動のイメージが湧くと思う。