"全く似ていない" 逮捕されたオウム真理教の元信徒,高橋容疑者の顔は手配写真とまるで別人であった。これが17年逃亡を許した一番の原因だろう。それだけ私達は視覚優位の情報の中で生きている。臨床場面でも患者さんに模倣をさせることがあるが、こちらが間違った動作をしてしまうと患者さんは間違って学習しまう可能性があることを肝に銘じておかなければならない。逆に患者さんの歩行などを上手に真似できるセラピストがいるけど、そういう人って患者さんを良くしている気がするのは僕だけでしょうか。動きを真似する技術はセラピストにとって大切な気がします。
ということで本日は視覚関連。
人を含めた四つ足動物は視覚を優先的に使います。
http://www.comp.tmu.ac.jp/locomotion-lab/higuchi/therapist/info239_Lamontagne_2009.html
歩行中に進行方向を変える際には,視線⇒頭部⇒体幹の順に進行方向に対する動きが開始されることで,滑らかな方向転換が実現されることがわかっています。脳卒中片麻痺患者において,この方向転換動作における視線・頭部・体幹の協調関係が崩れていることを報告した論文です。(上記ブログより引用)
下記サイトよりアブストラクト見れます。
http://nnr.sagepub.com/content/23/3/256.short
視線が体の動きに合わせて移っていくことが分かります。
逆に視線を変えずに起き上がりをしてみて下さい。
きっと頚部の緊張が亢進してしまい、起き上がりにくさを感じるはずです。
まずは視線から誘導する。
臨床で意識していきたいと思います。
本
http://www.amazon.co.jp/対談集-世界をボクらの遊び場に-村上-龍/dp/4062054906
村上龍と桑田佳祐や松岡修造との対談は面白い。