一日に人は何回立ち上がりをするのか?気になったので自分で計測してみた。結果は78回。畳、床からではなく、椅子から立ち上がる割合も時代とともに増加傾向か。立ち上がりは下肢筋力との相関が高いと報告されており、1回立ち上がるのに3秒かかると筋力低下が指摘されている。また30秒間に14.5回以上立てない人は転倒のリスクが高くなると報告されている。リハビリでも立ち上がりを指導する場面は多い。人が立ち上がりをする時は、必ずその先に目的がある。立ち上がり動作単体で考えるのではなく、同時に歩き出すsit-to-walk (STW)などの研究も最近、散見される。"立ち上がろう日本"というフレーズを最近街でよく見かける。"ろう"は未然形で未だ立ち上がりが完了していない状態を表す。"~ろう"は目的が不明確な場合が多い。立ち上が"ろう"ではなく立ち上がる日本。
ってことで、今日は"立ち上がり"の共有。
立ち上がりの研究数は本邦でも多く、3次元動作解析装置を用いて効率のよい立ち上がりなどの検討もされています。ではその方法で指導すれば、みんな上手に立ちあがれるのか?っといったら必ずしもそうではありません。患者さんの意には反している場合も多くあるのではないかと最近よく思います。
立ち上がりをする際に、足幅、体幹の屈曲角度、手の位置、重心の移動、足の裏の感覚、お尻にかかる重さなど意識(感じる)したことはあるだろうか?
無意識下で行われているから、おそらくないのではなかろうか。
しかし無意識下でできなくなった患者さんは、意識するしかない。
でもどんな感じなのか動かし方が分からない(動かし方を忘れてしまっている)。
当然、今まで意識したことがないのだから分かるわけがない。
療法士は、そのお手伝いをしなくてはいけない。
だから、療法士が実際に"感じて"、患者さんに説明しながら双方の"感じ"をマッチングする努力をしないといけない。
アウェアネス介助論(上巻)に以下のことが書いてある
"感じていない人は、他の人が立ち上がろうとすると時に、どこにどんな手伝いをすればよいか分かりません"
本書に紹介されている3つの立ち上がり方で感じ方の違いを誰かと話してみてはいかがでしょう。
①うなずいてから立ち上がる。
②頭をのけ反らして立ち上がる。
③脊柱を曲げずに立ち上がる。
本
狐闇 (講談社文庫)/北森 鴻
¥860
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僕には少し難しく、読むのに時間がかかったが、歴史が好きな人なら理解しやすいかもしれない。
大人のミステリー小説だと感じた。
つまり子供の自分にはまだ早いのか・・・
不可解な使者 (光文社文庫)/佐野 洋
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短編なので読みやすいが・・・・50点
当院の療法士が小説を書いている。
今度、見せてくれるみたい。
非常に楽しみだ。