理学療法ジャーナルの47巻5号(2013年5月号)の特集テーマとして「臨床実習」を取り上げており、養成校の学生、若手の理学療法士に「臨床実習について言いたいこと、期待すること」を募集していた。当院からもスタッフ1名が投稿した。私も今のリハビリバブル崩壊時代に必要な臨床実習とは何なのか考えてみた(あくまで個人的な意見)。...
新着記事
第28回東海北陸理学療法学術大会の大会誌から吉尾雅春先生の記事を抜粋します。 理学療法士になってただ人の話を聞くだけで主張できなかった私は、23歳の時に毎年、学会で発表すること、学会場で必ず質問すること、研修会でも必ず質問することを自分に課して、他者に対して自身の意見を堂々と言える人間になることを目指しました。5年後...
「あの人がオススメする本」という医科学系の方を中心に本を紹介していただくサイトを後輩が立ち上げた。見てみるとなかなか面白いし本を探すには便利なツールとなりうるだろう。是非チェックしていただきたい。しかし面白いんだけどなかなか本と目が合わない。本から力が感じないと思うのは私だけか。僕は本屋で手にとってみて本の思いを感じな...
私達は神様から呼吸をする能力を授かった。上野動物園のパンダ「しんしん」の赤ちゃんが母乳を詰まらせ肺炎で亡くなったという訃報に日本中が悲しみに包まれた。あれだけの監視態勢でも難しい。息が数分間出来ないだけで簡単に私達は死んでしまう。生きていく上で呼吸は大切だ。リハビリのなかにも呼吸リハビリテーションという言葉がある。回復...
飛行機上空の窓から日本をみると、海はもちろん意外と山に囲まれていることに気づく。縄文杉に向かう途中、子供が"どうして山ってできるの?" とお父さんに聞いていた。火山やマグマという"キーワード"を使い、それなりに説明は出来る人は多いと思うが、もっと山は奥深い。山は陸上にしかないと思われがちであるが、海中にも多く存在する(...
日本に帰国後、青年海外協力隊としての貴重な活動経験を、日本国内に広く社会還元していきたいと思っている。その一つが講演会で、多くの方に、タイを含めた途上国におけるリハビリテーションの現状を知ってもらい、国際的な視点を持っていただきたい。先日は、50人近くの方が集まってくれた。特に学生や青年海外協力隊への応募を検討している...
「療法士が少ない国では、その代わりは家族なんだ」今回、3つの病院を見学させていただいたが、家族が療法士顔負けに立位訓練や歩行訓練を実施していた。リハ室をみると療法士よりも患者の家族数が圧倒的に多い。この光景はタイの公立病院でも見てきたが、ベトナムのほうが家族の技術レベルが高い印象を受けた。逆に日本も、家族指導にはもっと...
「オムツのなかで用を足したことはありますか?」私はある。病院でオムツで用を足す患者の気持ちを知りたくて、前職場の男性スタッフで体感した(写真)。あの感覚は今でも、忘れることができない・・・。ずっとオムツを当てられている人の多くは、その状態が続くと、尿意や便意を感じにくくなるといわれている。 ウンコ・シッコの介護学 po...
日本は「医療後進国」である。バンコクにある私立病院(株式会社)のDirectorに言われた言葉である。日本で働いている外国人は大きな病気にかかると、母国に帰るか、シンガポールや香港などで治療を受けている。医療分野で世界で認められるためには、「JCI認証」が最低条件になるが、タイ44機関に対して、日本は13機関しかない。...
日本帰国後、青年海外協力隊での貴重な経験を、どのように活かすべきか考えている。残念ながら、リハビリテーション職種の日本帰国後のロールモデルは少なく、国内では、途上国での経験が活かされないことが多い。リハビリテーション職種の協力隊応募者が年々減少傾向にあることも、ロールモデルのなさが原因の一つだ。協力隊経験者の強みは、何...
元々、タイでは家族介護、さらにメイド文化があり、今でも、施設に親を預けることに抵抗感がある場合も多い。しかし高齢者の増加(特に独居)、家族介護力の低下などから、ナーシングホームなどの居住型サービスの需要は高まっている。富裕層は、自宅での居住希望が強いため、今後は中間層(特にアッパーミドル層)が居住型サービスを利用する対...
私は、国際協力に関心のない人間だった。養成校に在籍中は、日本以外のリハビリテーション事情について聞いたこともなかったし、興味がなかった。実際、理学療法士として青年海外協力隊に参加できることも知ったのも、就職して、しばらく経ってからだった。そのとき、「理学療法士がいない国がある」ということを知って驚いた。日本には外国人が...
青年海外協力隊に興味のある方へ
青年海外協力隊に興味のある方へ