「隣近所のお付き合い」の大切さ
阪神・淡路大震災。地震直後、自力で脱出できなかった被災者は約3万5,000人。うち、自衛隊、警察、消防など、行政機関によって救助されたのは、約8,000人と全体の2割程度しかない。残りの約2万7,000人が近隣住民の手によって救出されたのだ。実際、行政機関が家屋崩壊現場に駆けつけても、被災者がどこにいるのかを判断するのは、くじ引きのようなもの。普段から近所付き合いのある住民であれば、「この時間帯だったら、この部屋にいることが多い。」「ベッドはこの部屋にある。」など、ピンポイントで救出活動ができる。災害発生直後は、行政による「公助」はなかなか期待できない。こうしたなかで大切なのが、地域コミュニテイの住民同士が助け合う「共助」だ。災害時には、地域住民の安全の確保に重要な役割を果たしている。そして時間が経過し、プライバシーがなかなか保護されていない避難所や仮設住宅でも、みんなで励まし合いながら助け合う文化が古き良き日本の姿だ。災害によって失うものは、数知れないが、忘れていた地域コミュニティの大切さを思い起こすなど、得るものもあるのかもしれない。
隣近所との付き合いは年々、希薄化している
良い人生は良い人間関係で築かれる
この動画から学ぶことは、孤独=害であり、家族、友達、コミュニテイを大切にして、良い人間関係を築くことが、富を得る、有名になることよりも、大切であるこということだ。被災され、避難所で、初めて近所付き合いの大切さを知った方もいるかもしれない。
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